2019年2月,インフルエンザが大流行しています.全国的にはA/H1N1pdm09とA/H3N2(香港型)がほぼ同じ割合で分離されていて,流行の主流はA型インフルエンザです.新潟県内では,既に,A型インフルエンザに2回罹患した症例やB型インフルエンザの症例も確認されており,しばらくは流行が続くことが予想されます.

インフルエンザの感染経路には,飛沫感染と接触感染があります.

飛沫感染は,感染した人が咳,くしゃみ,会話をした際に口や鼻から飛んだ小さな水滴(=飛沫)に含まれる病原体を,近くにいる人が口や鼻から吸い込むことで起こります.飛沫が飛び散る範囲は1-2mです.飛沫感染は,飛沫を浴びないようにすることで多くの場合は防ぐことができます.感染者から2m以上離れる,マスクを装着することが大切です.咳エチケットを身に付けておきましょう.

接触感染には,感染源に直接触れることで伝播が起こる直接接触感染(握手,抱っこ,キスなど)と,汚染されたものを介して伝播が起こる間接接触感染(ドアノブ,手すり,遊具など)があります.通常,皮膚にはバリア機能があるので,皮膚の表面に病原体が付着しただけでは感染は成立しません.体内への侵入の窓口は,ほとんどの場合,口や鼻あるいは眼です.病原体の付着した手で口,鼻,眼を触る,あるいは病原体の付着した遊具をなめることなどによって病原体が体内に侵入し,感染が成立します.接触感染対策において最も重要なことは,「手洗い」です.日頃から正しい手洗いの方法を身につけ,励行することが大切です.手洗いの際に,タオルの共用は好ましくありません.使い捨てのペーパータオルの使用が推奨されます.固形石鹸は不潔になりやすいので,液体石鹸の使用が推奨されます.

具体的な対策は以下の通りです.

マスクは,不織布製マスクを使用してください.市販されている家庭用マスクの97%が不織布製マスクです.鼻と口の両方を確実に覆ってください.ゴムひもを耳にかけます.顔にフィットするように形状を調節します.鼻の部分に隙間があってはいけません.顎が大きく出ていてはいけません.

咳エチケットを日頃から心掛けましょう.咳やくしゃみをする時は他の人から顔をそらし,ティッシュなどで口と鼻を覆ってください.咳やくしゃみが出ている間はマスクを着用しましょう.

手洗いは,手指に付着したインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法です.まず流水で手を十分に濡らします.十分な量の石鹸や消毒液などを手掌(手のひら)に取ります.洗う時には指や手首のしわをよく伸ばしてください.指の間,指先,爪,手首,親指の周囲もよく洗ってください.流水でよく洗い流して,ペーパータオル等で拭いてください.

このほか,外出した後には必ずうがいをする,人混みを避ける,加湿器等を用いて適度な湿度を保つ,十分な休養と栄養を取る,なども有効です.

インフルエンザの流行はまだ続きそうです.十分ご注意ください.