日本では医学部在学中に臨床実習をしますが,あくまでも見学程度,簡単な診察しか出来ません.それ以上のことをすれば医師法違反に問われます.医学部卒業後,医師国家試験に合格した時点では「医師免許は持っているが,臨床的技量はゼロ」という状態です.

医師国家試験合格後,それぞれの志望する科に入局して,医師としての人生が始まります.どの科を選択した場合でも,1人前の医師になるには,最低でもその科について10年間のトレーニングが必要です.この間,他科の研修をすることは通常ありません.

私の場合には新潟大学医学部を卒業して,小児科を選択し,新潟大学の小児科医局に入局しました.その後小児科医として14年間診療し,平成9年12月に「はしもと小児科」を開設しました.この間,新潟大学医学部小児科講師を務め,新潟大学医学博士,日本小児科学会認定医を取得しました.

現行の医療法では,医師免許さえ所有していれば,医療機関開設時に保健所に届け出をすれば全ての科を標榜して差し支えありません.「小児科」標榜にあたっては,小児科医としての経歴,技量は問われないという前時代的なシステムのままです.
医師の数が少なく,医師であること自体に価値があった時代は既に終わりました.医師の数が充足し,医学が進歩し,医療が高度化し,相当の研修を積まない限りは,診療所レベルでも十分な医療はできません.診療所小児科医も同様で,最低でも10年の小児科医として経験が不可欠です.

「小児科医」か「小児科標榜非小児科医」であるかを見分けるに以下を参考にしてください.

  1. あなたの職業は?と問われて「小児科医です!!」と答えることのできる医師は小児科医です.
  2. 日本小児科学会認定医の資格を持っている医師は小児科医です.
  3. 病院小児科に長年勤務したことのある医師は小児科医です.
  4. 小児科単科,小児科+アレルギー科を標榜している医師,すなわち小児科を先頭に標榜している医師は小児科医です.
  5. 不明の場合には,お子さんを診察した医師に「小児科医としての研修歴」があるかどうかを直接たずねてみましょう.

子どもには子ども特有の病気があります.小児科医であればお子さんの病気を適切に診断できます.

予防接種はお子さんを病気から守る大切なものです.ワクチンは製造会社によりウイルス株,含有抗原,添加物が異なります.小児科医であればお子さんに適切なワクチンを選択できます.

お子さんが病気になったら
「小児科医」に診せましょう!!
お子さんの予防接種は
「小児科医」で受けましょう!!