これからの2カ月間,安心できる育児ガイド

知っておくとドキドキしないですむこと

赤ちゃんは,生後1-2カ月はよく泣きます.「お腹が空いた」「おむつが濡れた」という合図だとすぐに気付くことが多いですが,なぜ泣くかわからないこともあります.哺乳のあと,ゲップがうまく出なくて「お腹が気持ちわるいよう」と泣くこともあります.

赤ちゃんが泣いた場合,赤ちゃんを抱いてあやしてあげたほうがいい時と,放っておいても泣き止む時があります.これらの見分けは慣れさえすれば,誰でもだんだんできるようになります.赤ちゃんがわけもわからずに泣き続けて,赤ちゃんが気難しく感じられる場合がありますが,赤ちゃんの性格によることもあります.こんな場合には,「この子はよく泣く子なのだ.」くらいに気軽に考えましょう.

赤ちゃんはお腹が空くと必ず泣きます.お腹がすいたら,満足するまで母乳やミルクを与える自律授乳が基本です.

排便時に,赤ちゃんがりきんで真っ赤な顔をすることがあります.母乳を飲んでいる赤ちゃんは1-2日便が出ないことがあります.便秘なのかなと不安になることがありますが,軟らかい便が出ていれば病的な便秘ではありません.コロコロした硬い便になって排便時に出にくい状態を便秘と言います.健康な赤ちゃんでは,排便の回数,便の色,かたさに個人差があります.

この時期の赤ちゃんの心配事

第1位は,湿疹,おむつかぶれ
第2位は,鼻汁,鼻づまり
第3位は,お乳を吐く,哺乳量が少ない,などです.
いずれも特別な病気があることはまれですが,心配ですね.その場合は当院を気軽に受診して下さい.ちょっとしたことでも,解決しておけば,気が晴れて,子育てが楽しくなります.

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生後1カ月頃で特別に注意すること

黄疸が強い場合には,母子手帳の便色カードで便の色をチェックしてください.便がお豆腐のような白い色をしていたら赤信号です(やまぶき色,緑色の便は心配ありませんが,クリーム色は危険です!).胆道閉鎖症,胆道拡張症,乳児肝炎などの病気の可能性が高いです.これらの病気は,通常は1カ月健診で発見されます.

生後1カ月で胆道閉鎖症や胆道拡張症が発見されて手術を受ければ問題はありません.しかし,生後50-60日を過ぎて発見された場合には,たとえ手術を受けても肝硬変になってしまいます.テレビや新聞で報道されている,幼児の生体肝移植や海外での肝移植は,この病気が原因です.

母乳で育てていると黄疸が強くなりますが,少しでも心配な場合には便を見せて下さい.

お父さんの協力で乗り切る

生後1カ月前後は,赤ちゃんはよく泣きます.夜間も授乳をしなければならないので,お母さんは睡眠もままならず疲労困憊してしまいます.生後3カ月頃になると泣き方が軽くなり,少しは楽になります.お父さんも育児を積極的に手伝いましょう.

健診のすすめ

初めての赤ちゃんの場合には,些細な事でも不安になるものです.この場合は当院にお気軽にご相談下さい.お力になれると思います.

予防接種のスケジュール

最も効率の良い接種スケジュールは以下の通りです.

2カ月:ヒブ,小児用肺炎球菌,ロタリックスまたはロタテック,B型肝炎
3カ月:ヒブ,小児用肺炎球菌,ロタリックスまたはロタテック,B型肝炎,4種混合
4カ月:ヒブ,小児用肺炎球菌,ロタテック,4種混合
5カ月:4種混合,BCG
8カ月:B型肝炎
1歳:麻疹風疹混合,水痘,おたふくかぜ,ヒブ,小児用肺炎球菌
1歳5カ月:4種混合
1歳6カ月:水痘
3歳:日本脳炎x2回
4歳:日本脳炎
小学校入学前1年間:麻疹風疹混合,おたふくかぜ
9歳:日本脳炎
11-12歳:2種混合
中学校1年生(女子):子宮頸癌予防x3回
毎年10-11月:インフルエンザワクチンx2回(生後6カ月以上-13歳未満),x1回(13歳以上)

乳児期のチェックポイント

  • 生後1カ月(体重増加,黄疸の有無など)
  • 3-4カ月(首すわり,股関節の開排制限,離乳の準備など)
  • 6-7カ月(お座り,離乳食の進め方,事故防止など)
  • 9-10カ月(離乳食の進め方,事故防止など)
  • 1歳(断乳,離乳の完了など)