これから3カ月間,安心できる育児ガイド

まさかの事故を防ごう

この時期は,ちょっと目を離したすきに,赤ちゃんがベッドやテーブルから転落することがあります.寝返りしないから大丈夫と思って油断していると,ずり落ちてしまいます.目を離さないようにしましょう.

熱い湯の入ったコップや魔法びんを赤ちゃんの手の届くところに置かないようにしましょう.ひっくり返しても,赤ちゃんはわからないのでよけません.やけどをさせると取り返しがつきません.パウダー類(使用する必要はありません)は,赤ちゃんの近くに置かないでください.ひっくり返してパウダーを吸い込むと大変です.

生活リズムを規則正しく

昼間は起きていることが多くなり,夜間の睡眠時間が増えてきます.睡眠リズムを規則正しくしていくと,離乳開始がスムーズにいきます.哺乳の間隔は4時間が目安ですが,その日の調子によって少しずれることがあります.赤ちゃんのお腹が空いたら,満足するまで十分にあげてください.

心配しなくてよいこと

指しゃぶり(2歳未満の指しゃぶりは心配不要です.2歳を過ぎて指しゃぶりが続くと,歯並びが悪くなります),髪や耳たぶをいじる,頭をぐるぐる回すなど,赤ちゃんはいろいろなことをします.これらは病気でなく,ただの「くせ」です.様子を見てください.

お乳をよく飲み,体重が標準曲線より急速に増えている赤ちゃんが,4か月をすぎて急に飲まなくなることがしばしばあります.太りすぎないための生物の摂理のようです.しばらく待てばまた飲むようになります.

気軽に相談してください

赤ちゃんをあやす,話しかける,声を出したら答えてあげる,兄弟がいれば遊ばせる,月齢に応じた安全なおもちゃを与える,などをしていると思います.それなのに親に興味を示さない,視線が合わないなどのようなことがあれば,気軽に御相談下さい.

アトピー性皮膚炎の発症に注意

この時期に,アトピー性皮膚炎が明らかになってくる場合があります.耳切れ,顔面,体幹,四肢の皮疹に注意してください.血中TARCが診断に有用です.食物アレルギーの可能性があれば,アレルギー検査をした方がよいでしょう.適切なランクのステロイド剤,保湿剤の塗布,抗アレルギー薬の服用などが必要になることがあります.アトピー性皮膚炎の乳児期早期からの治療は,経皮感作を防ぎ,気管支喘息,アレルギー性鼻炎,食物アレルギーの予防にも繋がります.ステロイド剤の適切な塗り方などを指導します.当院に御相談下さい.

予防接種のスケジュール

最も効率の良い接種スケジュールは以下の通りです.

2カ月:ヒブ,小児用肺炎球菌,ロタリックスまたはロタテック,B型肝炎
3カ月:ヒブ,小児用肺炎球菌,ロタリックスまたはロタテック,B型肝炎,4種混合
4カ月:ヒブ,小児用肺炎球菌,ロタテック,4種混合
5カ月:4種混合,BCG
8カ月:B型肝炎
1歳:麻疹風疹混合,水痘,おたふくかぜ,ヒブ,小児用肺炎球菌
1歳5カ月:4種混合
1歳6カ月:水痘
3歳:日本脳炎x2回
4歳:日本脳炎
小学校入学前1年間:麻疹風疹混合,おたふくかぜ
9歳:日本脳炎
11-12歳:2種混合
中学校1年生(女子):子宮頸癌予防x3回
毎年10-11月:インフルエンザワクチンx2回(生後6カ月以上-13歳未満),x1回(13歳以上)

乳児期のチェックポイント

  • 生後1カ月(体重増加,黄疸の有無など)
  • 3-4カ月(首すわり,股関節の開排制限,離乳の準備など)
  • 6-7カ月(お座り,離乳食の進め方,事故防止など)
  • 9-10カ月(離乳食の進め方,事故防止など)
  • 1歳(断乳,離乳の完了など)