これからの3カ月間,安心できる育児ガイド

事故防止に最大の関心を

これからの3カ月間,ハイハイが始まり,つかまり立ちができるようになり,動き回るようになります.手で物をつかんで,何でもかんでも口に入れるようになります.目が離せない時期です.事故には十分気を付けましょう.

●乳母車(最多です)・階段(次に多い)・縁側・玄関から転落する.
●タバコの吸い殻(2cm食べると中毒を起こす)・灰皿にたまったタバコ汁(これが最も危険)・ナフタリン・家族の薬・化粧品・洗剤・灯油などを誤って食べる,飲み込む.
●つかまって立って,テーブルの上の物をひっくり返す,熱い湯でやけどをする.
●ストーブ・アイロン・やかんなどに触ってやけどをする.

こんな事故が生後8-9カ月頃から急に増えます.いったん事故が起これば,治療のために費用や時間を浪費しなければならず,後遺症が残る心配もあります.乳児期の家庭内の事故は親の責任です.十分注意してください.

○危険な物は1メートル以上の高いところに置くか,引き出しや戸棚にしまいましょう.
○容器には必ず蓋をして,赤ちゃんが勝手に取り出せないようにしましょう.
○たばこや灰皿は子どもの手の届かないところに置きましょう.お子さんが生まれたのを機会に,禁煙しましょう.最低限,家庭内での喫煙はやめましょう.
○のどに詰まりそうな硬貨やボタンなどはきちんとしまっておきましょう.
○階段の上がり口,下り口には柵を設けましょう.
○浴槽から水やお湯を抜きましょう.洗濯のために残り湯をとっておくことは危険です.赤ちゃんは洗面器程度の浅い水でも溺死します.

○マイカーにはチャイルドシートをつけましょう.子供用シートベルトをしていないと,衝突された瞬間にお子さんはフロントガラスを破って道路のむこうに投げ出されてしまいます.さもなければ,お子さん自身が凶器になって,お父さん,お母さんの首の骨を折ってしまいます.

○やけどの原因の第1位は魔法瓶のお湯です.魔法瓶を使わないのが,お子さんにやけどをさせない最善の方法です.ハイハイが始まる前には,大人の飲む分のお湯はその都度沸かして,残ったお湯は捨ててください.ガス代,電気代がもったいないなどといっているとやけどをさせてしまいます.夏は冷たい麦茶を魔法瓶に入れておきましょう.

○万一に備えて,中毒の電話相談の番号(つくば中毒029-852-9999)を台所の冷蔵庫の扉など見やすいところにはっておきましょう.

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夜泣き

生後6カ月頃から夜泣きが始まります.生まれたばかりの赤ちゃんは大人のような睡眠リズムがありません.成長とともに睡眠リズムは形成されて行きます.夜泣きは睡眠リズムの形成過程のひとつです.夜泣きが止まらない場合には,あきらめて赤ちゃんを一晩中おんぶしてその辺を歩きまわるお母さんや,いっしょに徹夜するお母さんもいます.そうは言っても,赤ちゃんの夜泣きがどうしても切ない場合には,赤ちゃんをベッドに寝かせておいて,お父さんお母さんはとなりの部屋で寝てしまいましょう.

予防接種のスケジュール

最も効率の良い接種スケジュールは以下の通りです.

2カ月:ヒブ,小児用肺炎球菌,ロタリックスまたはロタテック,B型肝炎
3カ月:ヒブ,小児用肺炎球菌,ロタリックスまたはロタテック,B型肝炎,4種混合
4カ月:ヒブ,小児用肺炎球菌,ロタテック,4種混合
5カ月:4種混合,BCG
8カ月:B型肝炎
1歳:麻疹風疹混合,水痘,おたふくかぜ,ヒブ,小児用肺炎球菌
1歳5カ月:4種混合
1歳6カ月:水痘
3歳:日本脳炎x2回
4歳:日本脳炎
小学校入学前1年間:麻疹風疹混合,おたふくかぜ
9歳:日本脳炎
11-12歳:2種混合
中学校1年生(女子):子宮頸癌予防x3回
毎年10-11月:インフルエンザワクチンx2回(生後6カ月以上-13歳未満),x1回(13歳以上)

乳児期のチェックポイント

  • 生後1カ月(体重増加,黄疸の有無など)
  • 3-4カ月(首すわり,股関節の開排制限,離乳の準備など)
  • 6-7カ月(お座り,離乳食の進め方,事故防止など)
  • 9-10カ月(離乳食の進め方,事故防止など)
  • 1歳(断乳,離乳の完了など)