血液型は日常生活には不要!

保育所や学校に入園入学をする際に,書類や名札の裏面などに「血液型」の記入欄があることがあります.3-4月には「血液型の検査をして欲しい.」という御依頼が数多くあります.
はてさて,血液型は知っていなくてはならないのでしょうか?

血液型を知っていてもメリットはありません!

大きな事故や病気で輸血が必要な場合には,輸血をする直前に必ず血液型を調べます.本人が「私はA型です.」,家族が「この子はAB型です.」と言っても,その言葉を信じてそのまま輸血することはありません.
自己申告した血液型が間違っていれば命取りになりかねないので,輸血を受ける人の血液型(ABO式,Rh式)をその場で検査をし,さらにクロスマッチ(輸血用血液と患者血液の交叉試験)をして,ようやく輸血が開始されます.前もって血液型を知っておく必要は医療上全くありません.

血液型を知らないのが普通なんです!

必要もないのに痛い思いをするのでは,子どもがかわいそうです.「血液型」の欄は空欄のままにして,「血液型は調べたことがありません.」と堂々と言って書類を提出してください.血液型を知る機会がなかったということは,大きな事故や病気をせずに元気に育ったという証です.少しも恥ずかしいことではありません.

血液型が役に立つのは占いだけ!

血液型を知っていて便利なのは「血液型占い」の時だけです.医学的には「血液型」が性格を左右する,人格形成に影響を与えることはありません.

どうしても知りたい場合には

「血液型」を知りたければ,病気で血液検査の必要が生じた時に,ついでに血液型を調べればよいと思います.その時には検査前に一言声をかけてください.
「血液型」の検査は保険適用がないので,血液検査といっても「血液型」は検査しません.「血液型」の検査は自費扱いになります.
1歳未満では母体免疫の残存のために「血液型」を正確に判定できないので,1歳以後に検査を受けてください.