アレルギー性鼻炎とは?

「アレルギー性鼻炎」とは,鼻粘膜におけるI型アレルギー疾患であり,発作性反復性のくしゃみ,水様鼻汁(鼻みず),鼻閉(鼻づまり)を3主徴とします.

I型アレルギー疾患なので,アトピー性皮膚炎・気管支喘息・アレルギー性結膜炎などの合併症,アレルギーの既往歴や家族歴をしばしば持ちます.

アレルギー性鼻炎は通年性アレルギー性鼻炎と季節性アレルギー性鼻炎に分類され,季節性アレルギー性鼻炎のうち花粉を抗原とする場合を特に「花粉症」と呼びます.

有病率は?

2008年の全国的規模の調査では,有病率はアレルギー性鼻炎全体が39.4%,花粉症全体が29.8%,スギ花粉症が26.5%,スギ以外の花粉症が15.4%,通年性アレルギー性鼻炎が23.4%でした.1998年に比べいずれも5-10%増加しており,特にスギ花粉症の増加が顕著で通年性アレルギー性鼻炎よりも有病率が高くなってしまいました.

患者年齢は,通年性アレルギー性鼻炎は10-20歳代,スギ花粉症は30-40歳代にピークがあります.

以前は,通年性アレルギー性鼻炎の主たる原因であるダニ抗原の感作後に,スギ花粉に感作される症例が典型的でしたが,スギ花粉に感作された後にダニに感作される例や,スギ花粉にのみ陽性の症例も増えつつあります.

スギ花粉症は,発症の低年齢化と高年齢化が同時に見られ,広い年齢層でみられる疾患になって来ています.

原因抗原は?

通年性アレルゲン性鼻炎の原因抗原としてはダニ,ハウスダストが最多で,イヌやネコなどのペット,ゴキブリなどが挙げられます.

主な花粉の飛散時期は,樹木(スギ,ヒノキ,ハンノキ,シラカンバなど)は1-5月(ピークは3月),イネ科植物(ハルガヤ,カモガヤ,オオアワガエリ,ギョウギシバなど)は4-11月(同5-6月と10月の2峰性),雑草(ブタクサ,ヨモギ,アキノキリンソウなど)は8-10月(同9月)です.