ウイルス性胃腸炎に伴う痙攣とは?

ロタウイルス,アデノウイルス,ノロウイルスなどによるウイルス性胃腸炎や嘔吐下痢症に痙攣(けいれん)を伴うことがあります.明らかな脱水症や電解質異常がないのにもかかわらず,痙攣が起きるのが特徴です.

年齢

ウイルス性胃腸炎に伴う痙攣は,生後6カ月から3歳未満のお子さんに発症します.

症状

痙攣は下痢や嘔吐などの胃腸炎症状発現後5日以内に起きます.痙攣の回数は多くは2-3回程度ですが,数回から10回以上に及ぶことがあります.一旦痙攣が起きると1-3日間に群発する傾向があります.
痙攣の持続時間はせいぜい3分以内で,痙攣後の睡眠時間は短く,意識はすぐに回復します.通常は無熱性痙攣で,熱性痙攣とは異なります.

治療

カルバマゼピン(商品名:テグレトール)が有効です.熱性痙攣の治療に使うダイアップ座薬は,無効のことが多いです.

なぜ痙攣が起こるの?

現時点では,原因は不明です.生後6カ月から3歳までに好発することから,中枢神経系の未熟性に関連した痙攣であると考えられています.

ロタウイルス感染症に痙攣を伴う場合には,髄液からロタウイルスの遺伝子の一部が検出され,中枢神経系へのウイルスの侵入が起きている可能性が示唆されています.

痙攣が群発したら入院が必要です

痙攣が群発する場合には,脳炎などの可能性があるので,入院が必要になります.