インフルエンザワクチンの組成

○インフルエンザワクチンには,A/H3N2,A/H1N1,B型が全て含まれています.インフルエンザワクチンは不活化ワクチンなので,効果は数カ月しか持続しません.また,流行株は毎年微妙に変化します.昨年ワクチンを接種した,インフルエンザに罹患したから,今年は受けなくて大丈夫という訳ではありません.毎年,接種することをお勧めします.

インフルエンザワクチンの効果

○インフルエンザワクチンの予防効果は70-80%です.接種をしたからインフルエンザに絶対にかからないという訳ではありません.ただし,ワクチンを接種した場合には,たとえ発症したとしても,40℃以上の熱がでない,有熱期間が短い,合併症を起こしにくい,症状が軽くて済むなどのメリットがあります.

インフルエンザワクチンの接種時期・回数・量・間隔

○接種後の抗体上昇に2週間程度かかるので,10-11月には接種を済ませておきましょう.

6カ月以上3歳未満:1回0.25mlを2回(2-4週間空ける)
3歳以上13歳未満:1回0.5mlを2回(2-4週間空ける)
13歳以上:1回0.5mlを1回,受験生などで十分な免疫獲得を希望する場合には2回接種(1-4週間空ける)をお勧めします.

インフルエンザワクチンの接種上の注意

○卵アレルギーが明確な人(食べるとひどい蕁麻疹や発疹が出たことがある,口腔内がしびれたことがある)は接種に注意が必要です.接種前に必ずご相談ください.接種前に皮膚反応(プリックテスト)を実施します.
○鶏卵,鶏肉にアナフィラキシーがある人は接種を受けることができません.
○通常,1回目は左腕に,2回目は右腕に接種します.

インフルエンザワクチン接種後の注意

○接種当日は過激な運動は避けて下さい.注射部位は清潔にして下さい.
○接種当日に入浴しても差し支えありません.
○注射部位が赤く腫れたり,痛んだりすることがありますが,通常2-3日で治ります.通常は心配ありません.万一,高熱や痙攣が生じるなど,体調が不良の場合には,受診して下さい.
○ごくまれに,ワクチン接種後,アナフィラキシーショック,じんましん,喘鳴などが起こることがあります,接種後30分間は院内で休んでいて下さい.
○ごくまれに急性散在性脳脊髄炎(ADEM)が起こることがあります.接種後数日から2週間以内に,発熱,頭痛,痙攣,運動障害,意識障害などが現れた場合にはADEMの可能性があります.

他のワクチンとの間隔

○生ワクチン(麻疹風疹,おたふく,水痘,経口生ポリオ,BCG,ロタなど)接種後は4週間,不活化ワクチン(3種混合,2種混合,日本脳炎,ヒブ,小児用肺炎球菌,子宮頸癌予防,不活化ポリオなど)接種後は1週間たたないと,インフルエンザワクチンを接種することはできません.
○インフルエンザワクチン接種後は1週間たたないと,他のワクチンを接種することはできません.

病気の後の予防接種までの期間

○麻疹の治癒後4週間,風疹・水痘・おたふくかぜの治癒後2-4週間,突発性発疹・手足口病・伝染性紅斑などの治癒後1-2週間程度は,予防接種を受けない方がよいでしょう.ただし,疾病流行期はこの限りでありません.
○上記疾患以外で高熱が出た場合には,1週間は予防接種を受けない方がよいでしょう.