風疹に自然感染したとき

●風疹はウイルスの飛沫(ひまつ)感染によっておこる病気です.潜伏期間は2-3週間です.
●軽い風邪症状で始まり,主症状は発疹,発熱,頸部リンパ節腫脹です.眼球結膜が充血することもあります.熱,発疹ともに3日間くらいで治るので,「三日ばしか」と俗称されますが,麻疹(はしか)とは全く別の病気です.
●血小板減少性紫斑病,脳炎,関節痛などが合併症として知られています.血小板減少性紫斑病は患者3000人に1人,脳炎は患者5000人に1人くらい起こります.
●年長児や大人がかかると一般に重症化しやすく,3日で治らないことが多いようです.
●妊娠初期に風疹にかかると,生まれてくる赤ちゃんに心奇形,白内障,聴力障害を引き起こすことがあります(先天性風疹症候群と呼びます).妊娠年齢までに予防接種を受けておくことが大切です.

風疹ワクチンの受け方

○1歳を過ぎたら早めに接種を済ませましょう.1歳になったら直ぐに麻疹ワクチンの接種を済ませ,その4週間後に風疹ワクチンの接種をすることをお勧めます.
○保育園や幼稚園に通うお子さんは入園前に接種を済ませておきましょう.
○お母さんが妊娠中でも,1歳を過ぎたお子さんは接種をすることが出来ます.
○接種前3カ月以内に輸血またはガンマグロブリン製剤の投与を,接種前6-11カ月以内にガンマグロブリン大量療法を受けた方は,接種を受けられません.
○接種した95%以上の人が免疫を獲得できます.

風疹ワクチンの副反応

○風疹ワクチンは弱毒生ワクチンなので,ワクチン株が体内で増殖します.
○接種して5-14日後に,37.5-38.4℃の発熱が1.9%,38.5℃以上の発熱が2.6%,発疹が1.3%,リンパ節腫脹が0.6%出現します.通常は1-2日で自然に治るので,心配ありません.
○発熱が生じた場合には,解熱剤の坐薬を使用して下さい.
○過去に熱性痙攣を起したことがあるお子さんは,ひきつけ止めの座薬(ダイアップ)を使用して下さい(あらかじめ坐薬を用意しておくとよいでしょう.当院で処方します).
○発疹が出現した場合,発熱が持続する場合には受診して下さい.
○血小板減少性紫斑病の発生が約100万人に1人報告されています.
○風疹ワクチン接種後1-2週間程度,咽頭からウイルス株の排泄が認められますが,周りの人には感染しません.

接種を受けた後の注意

○接種当日はいつも通りの生活でかまいませんが,激しい運動は避けて下さい.入浴は差し支えありません.
○接種した部位は揉まないで下さい.押さえるだけで十分です.わざとこするのはやめましょう.
○風疹ワクチン接種後は,4週間は他のワクチンを接種できません.

病気の後の予防接種までの期間

○麻疹の治癒後4週間,風疹・水痘・おたふくかぜの治癒後2-4週間,突発性発疹・手足口病・伝染性紅斑などの治癒後1-2週間程度は,予防接種を受けない方がよいでしょう.ただし,疾病流行期はこの限りでありません.
○上記疾患以外で高熱が出た場合には,1週間は予防接種を受けない方がよいでしょう.