平成13年9月1日より,新潟県でもようやく乳幼児医療費助成制度が拡充されます.平成13年8月現在,新潟県の助成制度としては乳児のみ(=0歳)が対象で,自己負担(1回530円,1月4回まで)があります.

このような助成状況は全国最低で,何年も前から,新潟県医師会,新潟県小児科医会,各種団体などが助成の拡充を求めて来ました.

9月1日以後,新潟県では,通院は3歳未満までに(=0歳,1歳,2歳)対象が拡がります.全国的には通院は3歳未満かあるいはそれ以上の年齢層を対象にしている都道府県がほとんどなので,今回の拡充は遅きに失した感があります.自己負担のない都道府県が28に達しており,これ点を勘案すると,新潟県の助成レベルはまだまだ低いと言えます.平成13年度中に,東京都,山形県,秋田県,兵庫県などは就学前まで対象を拡充するので,今後は全国的に就学前を目指して拡充が進むと考えられます.

新潟県内では9月1日からの乳幼児医療費助成制度の拡充にあたって,独自の上乗せをした市町村が数多くあります.

見附市は通院は4歳未満まで(=0歳,1歳,2歳,3歳)を対象とし,所得制限を撤廃しました.新潟県の助成制度を越えた部分,つまり3歳未満の所得制限撤廃部分と3歳児の助成は見附市の独自事業として行われます.見附市長と見附市役所の担当部署の方々が,子育て世代の医療費負担が家計に重くのしかかっている事実を重く考え,財政状況が厳しいにもかかわらず英断を下していただきました.これには見附市南蒲原郡医師会の御尽力がありました.関係各方面の御理解に感謝します.

平成13年9月1日時点の当院周辺市町村の通院の助成状況は,長岡市・中之島町・栄町・和島村・寺泊町は3歳未満・所得制限なし,栃尾市は4歳未満・所得制限あり,三条市は3歳未満・所得制限あり,出雲崎町は就学前・所得制限なし,です.三条市以外の市町村では見附市と同様に,独自の上乗せを実施します.

現在,国の制度としては乳幼児医療費助成制度はありません.老人に対しては老人保健法があり,手厚い医療費助成が行われていますが,小児に対しては皆無です.国が何もしないので,全国的には都道府県レベルで,新潟県では市町村レベルで,乳幼児医療費助成制度の拡充がドンドン進んでいる状況です.

小泉首相の就任により少子高齢化対策が充実されようとしています.坂口厚生労働大臣は既に乳幼児医療費助成制度がほとんど全ての自治体で実施されていることを受けて,これを国の事業として行いたい意向のようですが,財務省が財政難を理由に導入に反対しています.不要な公共事業の削減,特殊法人などの廃止などをちょっとばかり実行すれば,乳幼児医療費助成制度の予算などすぐにひねりだせそうですが,なかなかそうはいかないようです.

平成13年9月1日から,新潟県でも乳幼児医療費助成制度が拡充されますが,まだまだ全国レベルには達していません.今後もねばり強くこの制度の拡充を求めて行きます.みなさんも,是非,県知事,県議会議員,市町村長,市町村議会議員に働きかけてください.