思春期が近付くと,皮膚にニキビができてきます.個人差があり,ニキビがひどく出る人もいれば,ほとんど出ない人もいます.ニキビは「青春のシンボルだ!」などと言われて来ました.しかし,思春期が終わって,気付くと顔にニキビの痕が残ってしまう場合があります.ニキビは適切に治療した方がよいでしょう.

ニキビを治療する上では,どのようにニキビが出来るかを知る必要があります.

健康な皮膚では毛穴がよく開いていて,毛穴の奥にある皮脂腺で作られる皮脂が順調に皮膚表面に出てきます.毛穴が狭くなると,皮脂が毛穴から出にくくなります.この状態では毛穴は「微小面ぽう」と呼ばれる状態で,目にはよく見えません.毛穴に角栓ができて詰まってしまうと,皮脂が出なくなり,「面ぽう」という状態になります.「面ぽう」は目で見ることができ,「白ニキビ」「黒ニキビ」と呼ばれます.「面ぽう」を放置しておくと,皮脂が溜まり,アクネ菌が繁殖して炎症が起きてしまいます.この状態を「赤ニキビ」と呼びます.さらに炎症が周囲の組織に広がると膿を持つようになり「黄ニキビ」になってしまいます.「黄ニキビ」になってしまうと,その後に皮膚に瘢痕が残ってしまいます.

ニキビの治療では,瘢痕を残さないことを目標に治療をします.このためには,「白ニキビ」「黒ニキビ」のうちに適切に治療をして,「赤ニキビ」「黄ニキビ」にならないようにすることが大切です.

ニキビの治療には,保湿剤,毛穴の詰まりを防ぐ外用薬,外用抗菌薬を用います.具体的な手順は以下の通りです.

就寝前に,石鹸をよく泡だて顔を洗います.保湿剤のヒルドイドローションを顔全体に塗ります.その後,ニキビ治療薬のディフェリンゲルをニキビとその周辺にやや広めに面として塗ります.「赤ニキビ」「黄ニキビ」がある場合には,アクアチムクリームをその部位に塗布します.

朝起きたら洗顔を十分に行います.保湿剤のヒルドイドローションを顔全体に塗ります.「赤ニキビ」「黄ニキビ」がある場合には,アクアチムクリームをその部位に塗布します.

ニキビ治療薬としては,ディフェリンゲルのほかに,ベピオゲル,エピディオゲル,デュアックなどがあり,使い方が若干異なります.化膿止めには,アクアチムクリームのほかに,アクアチムローション,ゼビアックスローションなどもあります.

当院ではニキビの治療を行っています.数週間の治療で皮膚がきれいになります.ご希望の方は是非ご相談ください.