成長痛とは?

子どもは膝や足が痛いとよく訴えます.痛みはさまざまですが,夜になると足を痛がることが多いようです.診察をしても特別な病気がないものを「成長痛」と言います.成長期に原因が明らかでない痛みがあるので,「成長痛」と名付けられました.

痛みの原因

育ち盛りの子どもは,筋肉,骨,関節が未完成,未成熟ですが.かなり活発に動き廻ります.
からだが出来上がってないのに,動きが激しいので,筋肉,骨,関節に疲れが溜まり,ひずみが生じて,痛みの原因になるようです.骨の成長とは直接は関係ありません.

71-2

治療

暖めたり,湿布をしたり,お風呂でマッサージをするのがよいでしょう.眠れないくらいに痛みが強いこともたまにあるので,こうした時には痛み止めを服用するのがよいでしょう.一般的な解熱鎮痛剤で効果があります.御相談ください.必要があれば当院で処方します.

痛みがくり返すときは

ごくまれですが,特別な病気が隠れていたり,病気の前兆だったりすることがあります.成長痛と言われていたのに,白血病だった,神経芽細胞腫だった,若年性関節リウマチだった,ということがあります.
これらの病気は,ごく初期にはたとえ検査をしても最終診断に至らず.数カ月,数年の経過ののちに病気自体が表に出て来て,やっと診断がつくことがあります.

例えば,以下のような症例を実際に私は経験しています.

(1)10歳男児,2-3年間成長痛と言われていました.血液検査では確かに異常はありませんでした.ところが,ある日血液検査をしたら,異常細胞があることが判明しました.小児科に紹介されて,最終診断は急性骨髄性白血病でした.

(2)3歳女児,夜になると足が痛いと繰り返していました.血液検査をしてもレントゲン検査をしても異常はありませんでした.痛みが続くため,数カ月後小児科に紹介されて来ましたが,最終診断は神経芽細胞腫でした.

(3)7歳女児,手や足がしきりに痛いと言います.検査をしても異常はありませんでした.数カ月後,関節が腫れて来ました.小児科に紹介されて,最終診断は若年性関節リウマチでした.

痛みがくり返すときは,何度でも相談してください.何度も診察しているうちに特別な病気が見つかることがあります.血液検査,レントゲン検査などが必要な場合があります.