オッパイが大きくなって来た!

「思春期でもないのにオッパイが大きくなって来た.」と心配をして,乳幼児期の女児が受診することがあります.ほとんどの場合,「早発乳房」と呼ばれるもので,病的な意味はありません.

早発乳房とは?

「早発乳房」は,乳幼児の乳房または乳腺が腫大するもので,他の性早熟徴候(身長の急激な伸び,恥毛や腋毛の出現,月経の発来,骨年齢の著しい促進など)を伴いません.

発生頻度は人口10万人当たり40人程度で,めずらしいものではありません.2歳以下の発症が60-85%を占めます.両側性のものがほとんどですが,片側だけの場合もあります.

通常,症状は進行せず,多くの場合2-3年で消失します.なかには,軽度の乳房腫大が持続するものがあります.治療の必要はありません.

原因

早発乳房の原因は明らかでありませんが,下垂体ホルモンや卵巣ホルモンの分泌の一過性の亢進や,これらのホルモンに対する乳腺の感受性の一過性の亢進などが考えられています.

思春期早発症に注意!

万一,他の性早熟徴候(身長の急激な伸び,恥毛や腋毛の出現,月経の発来,骨年齢の著しい促進など)が出現して来た場合には,「思春期早発症」という病気の可能性があるので,検査と治療が必要になります.

「早発乳房」と早期の「思春期早発症」は,詳しい検査を施行しても区別できないことがあります.このため「早発乳房」と診断をしても,定期的な経過観察が必要になる場合があります.