漢方薬は付加治療

アトピー性皮膚炎では,基本治療として,内服薬として非鎮静性の抗ヒスタミン薬,外用薬としてステロイド軟膏,プロトピック軟膏,保湿剤などが用いられます.

これらの治療で十分なコントロールができない場合には,漢方薬を併用することがあります.アトピー性皮膚炎には,消風散,補中益気湯が有効です.このほか,十味敗毒湯や柴胡清肝湯などを用いることもあります.漢方薬は,服用する人の体力や症状により使い分けます.

(1)消風散

比較的体力のある人の慢性の皮膚疾患で,患部に熱感があって,多くは湿潤し,掻痒のはなはだしい場合

・十味敗毒湯

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体力中等度の人の皮膚疾患で,患部は発散性あるいはびまん性の発疹で覆われ,浸出液の少ない場合

(2)補中益気湯

比較的体力の低下した人が,全身倦怠感,食欲不振などを訴える場合

・柴胡清肝湯

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弱々しく体力の低下した人で,皮膚の色が浅黒く,扁桃,頚部や顎下部リンパ節などに炎症,腫脹を起こしやすい場合

 

ほかにも漢方薬はいろいろあります.

気管支喘息,アレルギー性鼻炎などを合併している場合には,これらの漢方薬以外にも有用なものがあります.