急性扁桃炎とは?

のどの奥の左右両側に扁桃(俗に扁桃腺と呼びます)があります.ウイルスや細菌感染により,扁桃が真っ赤に腫れて,膿(うみ)がつくと高熱が出ます.このような状態を,急性扁桃炎と呼びます.

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扁桃は5-7歳頃に最も大きく,その後小さくなり,中学生ぐらいになると成人と同じ大きさになります.
気管支喘息やアトピ−性皮膚炎などのアレルギ−疾患のお子さんは,扁桃が大きくなりやすいです.扁桃が大きいお子さんは急性扁桃炎を繰り返す場合があります.

症状

高熱,咽頭痛が主症状です.咳や鼻汁などの風邪症状はないことが多く,熱が高いわりには全身状態が良好で,食欲もあまり落ちません.
ただし,熱は5-7日間続くことがあります.

治療

(1)解熱剤を処方します.高熱で元気がない場合に使用してください.
(2)細菌感染が原因と考えられる場合には抗生剤を処方します.
(3)高熱で水分摂取が出来ずぐったりしている場合には点滴をします.

自宅での注意

高熱のため不感蒸泄が増えます.脱水にならないように,水分を十分に取らせてください.お茶やジュースよりも,電解質を含むスポーツドリンクが適しています.

鑑別診断

扁桃炎を起こす病気のなかで,特殊なものが数多くあります.
熱がいつまでも下がらない,元気がなく全身状態が不良である,他の症状が出て来た場合には,検査が必要になります.

(1)アデノウイルス感染症:
アデノウイルス3,4型によって起こることが多く,1,2,5,6,8型が原因になることもあります.咽頭痛,扁桃炎,眼球結膜の発赤が起こり,高熱が続きます.

(2)伝染性単核球症:
EBウイルス,サイトメガロウイルスが原因です.扁桃炎,リンパ節腫脹,肝腫大,肝機能障害を起こし,高熱が続きます.

(3)溶連菌感染症:
溶連菌が原因です.高熱,咽頭痛,発疹,苺舌を生じます.
3-4週間後に急性糸球体腎炎を起こすことがあります.7-10日間抗生物質の服用をして,除菌する必要があります.

以上,扁桃炎を来たす疾患のなかから,その一部を紹介しました.