気管支喘息の主な原因はハウスダストとダニです(ハウスダストはダニの死骸です).お子さんのまわりのダニの量を減らし,ダニによる抗原刺激を減らすことで,気管支喘息を予防することができます.既に気管支喘息のお子さんは発作の回数を減らすことができます.

1.まめに掃除をする

掃除の基本は,掃除機でほこりを吸い取り,濡れぞうきんで拭き取ることです.ほこりを舞い上がらせるだけの掃除は逆効果です.室内灯の傘の上,ちょっとしたすき間もまめに掃除をしましょう.

2.風通しをよくする

最低でも1日に1回は窓を開け放って,空気を入れ替えて下さい.部屋の通風が悪いと湿度の高い状態が維持され,ダニが増えます.冬はとかく閉め切りになりますが,暖かく,湿気の多い環境はダニの繁殖を促します.ただし,冬は夕方以降の通風は控えましょう.逆に湿気を呼び込むことになります.

3.床は板の間・フローリングにする

床は板の間・フローリングがベストです.

じゅうたん・カーペットはダニの絶好の棲み家で,どんどん繁殖してしまいます.(板の間の10000倍はダニがいます).お子さんの部屋はもちろんですが,他の部屋のじゅうたん・カーペットもはがして下さい.

畳も汚れています(板の間の100倍はダニがいます).1日1回は濡れぞうきんで拭きましょう.古い畳は変えて下さい.畳の上のじゅうたん・カーペット敷きは最悪です.

*床の掃除*
(1)お子さんの寝室は毎日掃除機をかけてください.
(2)リビング等寝室以外の床面は無理のない程度に掃除機をかけてください.
(3)じゅうたん・カーペットの掃除機がけは,3日に1回は1平方メートル(1mx1m)につき20秒以上の時間をかけて丁寧に行って下さい.

4.綿・ウレタンの布団,パイプ枕にする

綿・ウレタンの布団,パイプ枕がベストです.羽毛・羊毛・ソバ殻・パンヤはダニがつきやすいのでやめましょう.お子さんが使っていなくても,御両親が使っていれば,ダニが繁殖してしまいます.

布団は寝ている間の汗をたっぷりすっていて,ダニの絶好の棲み家です.古い布団は思い切って捨てましょう.ふだん使っている布団は3-6カ月に1度は丸洗いに出しましょう.1枚2,500-3,000円です.

ダニやほこりを外に逃がさないシーツ,枕カバーが開発されています.
・テイジン製ミクロガード,0120-396-451,http://www.teijin-eshop.com/
・カービックジャッパン製クリニックふとん,03-3297-6176,http://www.kirbic.co.jp/
など

*布団,毛布の天日干し*
(1)晴れた日には日布団,毛布などの寝具類は天日干しをしましょう.
(2)取り込んだあとには,次項の要領で必ず掃除機をかけて下さい.布団,毛布を叩く必要はありません.叩くと,ダニが布団,毛布の表面に浮き,逆効果になります.

*布団,毛布の掃除機がけ*
(1)1週間に1回は使用している寝具類の表と裏の両面に1平方メートル(1mx1m)につき20秒以上の時間をかけて掃除機をかけてください.
(2)掃除機の吸い込み口は,通常使用している床用のもので十分ですが,使いにくいようでしたら寝具専用吸い込み口を電器店で購入して下さい.ダニ除去効果については実証済みです.
(3)季節の変わり目に押し入れから出したばかりの布団,毛布には,ダニが大量に繁殖しています.必ず天日干しをし,その後に掃除機をかけましょう.

*毛布の管理*
(1)季節の変わり目に押し入れから出した毛布には,ダニが大量に繁殖しています.洗濯をし,天日干しをした後に掃除機をかけましょう.洗濯と天日干しのみではダニは死にませんし,除去もされません.
(2)衣類乾燥機には100%近くのダニ駆除効果がありますので,天日干しの代わりに利用されることをお勧めします.ただし,ダニの死骸は毛布内に残りますので,必ずその後に掃除機をかけてください.
(3)押し入れに収納する際にも,洗濯,天日干し,掃除機がけをして下さい.

*シーツ,布団カバーの洗濯*
シーツ,布団カバー,枕カバーには,汗,よだれ,ふけ,垢がたくさんついています. 少なくとも1週間に1回は洗濯してください.洗濯時のスペアのシーツ,布団カバー,枕カバーを用意して下さい.

5.大掃除の勧め

年に1回,梅雨明け頃に大掃除を行うことによって,その年のダニ増殖ピークを抑えることができます.年末に大掃除をするよりも寒くないですし,ダニ対策には効果があります.家屋内のダニ数全体を減らすという意味で,大掃除を実施することをお勧めします.

6.暖房器具の選択

空気が汚れない,部屋のほこりが舞いあがらない暖房器具にしましょう.FF温風ヒーター,こたつ,床暖房,電気カーペット,電気ストーブ,パネルヒーターをお勧めします.

7.煙,揮発性物質は大敵

煙,揮発性物質は,のどや鼻に刺激を与えます.タバコの煙,蚊取り線香,花火,ペンキ,シンナー,接着剤,防虫剤などは避けましょう.
 

8.ペット

犬や猫の毛やフケ,小鳥の羽などはアレルギーの原因になります.飼うのはやめましょう.