原因

「ジアノッティ(Gianotti)症候群」は,主にEBウイルス,サイトメガロウイルス,コクサッキーウイルス16型,ときにA型肝炎ウイルス,C型肝炎ウイルス,アデノウイルス,エコーウイルス7型・9型,ロタウイルスなどのウイルス感染症により起こります.まれに,3種混合ワクチンやインフルエンザワクチンにより起こることが報告されています.

EBウイルスの初感染は成人や年長児では伝染性単核症(7-10日間の高熱,扁桃炎,リンパ節腫脹,肝腫大,肝機能異常を起こす)として知られていますが,3歳頃までの乳幼児ではジアノッティ症候群として発症することが多いです.

好発年齢

好発年齢は1-6歳で,とくに1-2歳の幼児です.
112-2

症状

顔面とくに頬部(ほっぺ),四肢末端(手足の先),臀部(おしり)に,米粒大の紅色小丘疹や紅色の発疹が出現します.小水疱や紫斑が混在することもあります.四肢末端に出現した発疹は上行性に拡大して行き,融合して局面を形成する(=少し盛り上がる)ことがあります.発疹は通常痒みを伴います.

EBウイルス,サイトメガロウイルスによる場合には,ごくまれに肝機能異常を伴います.

経過

ジアノッティ症候群の発疹は,通常2-6週間の経過で自然に消えますが,ときに再燃することがあります.数週間発疹が続きますが心配はありません.気長に治るのを待ちましょう!

治療

ジアノッティ症候群を直接治療する薬剤はありません.痒みが強い場合には,抗ヒスタミン薬などを服用して,治癒を待ちます.


ジアノッティ病

「ジアノッティ症候群」と名前も症状も似た病気で「ジアノッティ病」という病気があります.B型肝炎ウイルスの初感染により生じる疾患で,ジアノッティ症候群よりも罹患年齢がやや高い,発疹は融合しない,肝腫大を起こし肝機能障害が生じるなどの特徴があります.