う〜〜〜,かゆい!

夏には蚊,ハチ,アブなどが,ブーンブンブンと飛び廻り,ぽちゃぽちゃしておいしそうな子どもを狙って,チクッ,チク,ブチュ,ブチと刺しまくります.刺された皮膚は,真っ赤に腫れて,痒くてたまりません.1カ所ならまだしも,何カ所も刺されると,もう痒くてたまらずに,不愉快で仕方がありません.虫刺されによる激しい赤味,腫れは小児に多く,刺された翌日か翌々日に最も症状が強くなる場合があります.刺された部位以外にも,アレルギ−反応のために蕁麻疹(じんましん)が起きることがあります.

刺し口から線状に紅斑が伸びて行くことがありますが,虫の毒素でリンパ管炎が起きているだけで化膿ではありません.

ネコノミは真ん中の水疱が特徴です.ブユは毒自体が強く,アレルギー反応とは無関係に皮膚症状が激しくなります.ハチアレルギーは稀ですが,アナフィラキシーの既往がある場合にはエピペンの所持が必要です.ムカデに刺された場合には冷やさずに40℃で温めた方が痛みは引きます.ムカデに刺された直後は痛いだけで翌日か翌々日に激しく腫れます.ムカデはアナフィラキシーを起こすことがあり,ハチと交差反応があるので注意が必要です.

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応急処置

刺された部位をまず冷やしてください.キャンプ用品のポイズンリムーバーは便利で,刺し口から毒を抜くことで症状が軽減されます.消毒薬,クロタミトンなどの痒み止め成分,抗菌薬を含む外用薬でかぶれが起こることがあるので,市販薬の使用には注意が必要です.

治療

1.外用薬
刺された部位に,ステロイド外用薬を塗ります.

2.内服薬
かゆみや腫れがある場合には,抗ヒスタミン薬を内服します.刺されるたびに赤く腫れてどうしようもない場合には,夏の間の虫の多い季節に限って,内服薬を続ける場合もあります.抗ヒスタミン剤を服用していると,刺されてもそんなには腫れません.重症例ではステロイド内服が必要になることもあります.