コンサータ錠の作用機序

注意欠陥/多動性障害(AD/HD)の治療では,「コンサータ錠(メチルフェニデート徐放錠)」が第1選択です.コンサータ錠は,脳内の神経細胞間で情報を伝える役割を果たしている神経伝達物質(ドパミン,ノロアドレナリン)の働きを活性化することにより,AD/HDの症状である不注意,多動性,衝動性などの症状を改善します.

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服用法

1日1回朝に服用してください.約12時間効果が持続します.かんだり,割ったり,砕いたり,溶かしたりしないでください.徐放性が失われ,効果が持続しなくなります.服用は,朝食の前でも後でもかまいません.午後の服用は避けてください.一般的に.土・日曜日など学校に行かない日には休薬します.

副作用

食欲の低下,体重の減少,成長の抑制,寝つきが悪い,夜間に目が覚める,腹痛,発熱,チック(まばたき,首を振る,顔をゆがめる,突然の奇声,咳払い,鼻鳴らし),頭痛,悪心などが報告されています.食欲が低下し,昼食(給食)をあまり食べなくなる場合があります.朝食,夕食,おやつなどを利用して,1日の総カロリーや栄養素の摂取を減らさないように工夫しましょう.睡眠障害が起きた場合には,朝なるべく早い時間帯に服用することで,改善します.

取り扱い上の注意点

コンサータ錠は,第1種向精神薬に分類される薬剤で,厳重な管理が必要です.家庭での保管には十分気をつけてください.他人への譲渡は絶対にしてはいけません.処方量の変更等の理由によりコンサータ錠が手元に残ってしまった場合には,医療機関等に返却してください.
コンサータ錠の外側の殻は消化されず溶けもしません.便中にそのまま排泄される場合がありますが,心配ありません.

*コンサータ錠は,日本小児科学会認定専門医などの資格を持ち且つ特別な講習を受けた「コンサータ錠登録医師」しか処方できません.当院で処方できます.ご相談ください.