母体のホルモンの影響

生後2-3か月頃までは,赤ちゃんの皮膚から脂(あぶら)がたくさんしみ出てきます.母体のホルモンが胎盤を通じて赤ちゃんに移行するので,赤ちゃんの皮膚が思春期と同じような状態になってしまうためです.

放置すると汚れがたまって,皮膚にトラブルを起こします.お湯だけで洗っても,脂は落ちません.石鹸やシャンプーを使いましょう.ゴシゴシこすると皮膚が傷むので,手または柔らかいガーゼでやさしく洗い流してください.

新生児にきび

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母体のホルモンの影響で,思春期と同じ状態になっているので「にきび」が出来てしまいます.病気ではないので心配しないでください.石鹸を使ってきれいに洗顔して下さい.生後1-2カ月で自然に消失します.ステロイド剤を塗るとかえって悪くなるので,注意が必要です.

脂漏性湿疹

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皮膚にしみ出た脂が髪の毛にこびりついて黄白色の「かさぶた」のようになることがあり,「脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)」と呼びます.病気ではないので心配しないでください.

  1. 脂漏性湿疹が少ない時:
    毎日お風呂でシャンプーするだけで治ります.
  2. 脂漏性湿疹が多い時:
    オリーブ油を頭全体に塗って,かさぶたをふやけさせて,お湯で洗い流してください.
  3. 脂漏性湿疹が厚い時・ただれている時:
    Malassezia furfurというカビの1種が脂漏性湿疹に関与している場合があります.また,皮膚炎を併発している場合があります.このような場合には,外用薬を処方します.指示どおりに塗ってください.