圧迫法とは?20161026_02

臍ヘルニア(=でべそ)は,新生児の4-10%に認められます.1年で80%,2年で90%が自然治癒します.臍ヘルニアはほとんどの場合無処置で治ります.

しかし,放置した場合に大きくなる例がある,自然治癒しない例がある,治っても過剰皮膚が残り見掛けが悪くなる場合があるため,最近は「圧迫法」を用いて積極的に治療します.

方法

直径5-10mmの綿球を臍ヘルニアの部分にあててへこませ,臍の両側の皮膚を中央にたぐり寄せて絆創膏で固定します.さらにその上をサージカルテープで被います.臍ヘルニアが小さい場合には,綿球を入れない場合もあります.こうして,4-8週間圧迫しておくと,臍ヘルニアが治ります.1週間に1度絆創膏の貼り替えを行うので,通院してください.

ポイント

  1. 生後8週までに圧迫法を開始した場合には,それ以後に開始した場合に比べ,治癒率が高くなります.「臍は早いうちに押さえる!!」のがポイントです.
  2. 圧迫開始後,8週間以内に60%が治癒します.
  3. 圧迫法がうまくいかないあるいは効果が上がらないのは,皮膚が絆創膏でかぶれてしまって圧迫を継続できない場合,皮膚の可動性が大きくて絆創膏で固定しても臍を十分に圧迫できない場合,治療開始が遅れた場合などです.
  4. 圧迫を1日休むと1週間分の効果がフイになってしまうので,圧迫を休まずに行うことがポイントです.自宅で絆創膏がはがれてしまった場合には,同じように絆創膏を貼って翌日受診してください.圧迫し直します.
  5. サージカルテープで被ってあれば,そのままお風呂に入って差し支えありません.
  6. 皮膚が絆創膏でかぶれた場合には,ステロイド軟膏を塗布して皮膚を元通りにしないといけません.軟膏を塗布した皮膚には絆創膏がつかないので,圧迫法を一時的に中断します.ただし,絆創膏の固定位置を変えて,続行可能な場合もあります.